ネガティブな退職動機、伝え方でこんなに違う!実践的退職理由の組み立て方のフレームワーク
こんにちは、てんこです!
「明日採用面接だけど、前職の退職理由がネガティブでどう伝えていいかわからない…」
転職活動をする中では避けては通れない転職動機。それすなわち退職動機。
なかなかしっくりくる理由が思い浮かばず、頭を悩ませている人も多いと思います。
今日は過去4回の転職活動の中でてんこがオファーを勝ち取ってきた退職理由の伝え方を解説していきます。
この記事の対象者
退職理由が思い浮かばない
採用担当者にネガティブに思われない退職理由が知りたい
上司と合わなくて会社を辞めた
職場の人間関係が原因で会社を辞めた
企業文化に馴染めなくて会社を辞めた
まず大前提として、会社を退職するのにネガティブな理由がない転職者は1人もいません。
しかも、その理由のほとんどは人間関係ですし、「環境に馴染めない自分ってダメなのかな…」などと落ち込む必要は1 mmもありませんので安心してください。
採用担当者も、それは重々分かった上であなたのレジュメを見て面談選考に進めているので、そこでしっかりとした退職理由を準備して伝えられれば問題ないので、その理由の組み立て方を見ていきましょう。
まず、飾らない退職理由を書き出してみる
「上司とウマが合わない」
「上司が無能だ」
「経営者がワンマンすぎる」
「成果を出しているのに評価されない(給料が上がらない、プロモーションしない)」
「社内政治が多すぎてうんざりしてきた」
「パワハラされている」
「周りの仕事が雑すぎてその尻拭いばかりさせられている」
「やっていたプロジェクトのはしごを外された」
なんでもいいので、ご自身の退職理由を思いのまま書き出してみてください。これをこのまま相手に伝えるわけではないので、言葉も選ばなくて大丈夫です。ぜひ素直な気持ちを書き出してみましょう。
ある程度書き出せたら、書き出した退職理由を、次のキャリアで「やりたいこと」に言い換えをしていきます。
「やりたいこと」への言い換え
やり方としては、書き出した退職理由によって、あなたが今何ができなくて困っているのか、つまり、「何をやりたい」のに、書き出した退職理由によって阻まれているのかを考えていきます。
例えば、「上司とウマが合わない」「上司が無能だ」などの理由を例に挙げてみていきましょう。
あなたは今、上司とウマが合わないことによって、非常に仕事がやりにくい状況です。それは、転職を考えてしまうほどに深刻です。
週次の1on1も憂鬱だし、上司からのフィードバックはどこかズレていて納得感もないし、自分の強みを理解していないように感じます。
最近では、仕事の細かな進め方にまで口を出されるようになり、上司も自分を全く信頼していない様子です。
また、何かアイディアを提案しても、のらりくらりとかわされ、一向に取り合ってくれません。
ここまではただの状況とあなたの感じている不満になるわけですが、ここから、上記の状況によって、あなたは何ができない状況なのか、考えてみてください。
まず第一に、週次の1on1が憂鬱というのは死活問題です。自分のパフォーマンスにも大きく関わりますし、全く意欲を持って仕事に取り組むことができない状況ですね。
さらに、仕事の進め方にまで口を出されるという状況、これはマイクロマネジメントされていて、自分に裁量を持って仕事ができないと言い換えることができます。
とどめは、能動的な仕事の提案も取り合ってもらえず、やりたいことができないというビジネスマンとしての楽しみを奪われる致命的な状況に陥っています。
これらは全て、あなたが本心ではやりたいと思っていること、つまり、意欲を持って仕事に取り組みたいし、裁量を持って仕事をしたい、自分のアイディアや企画を提案して実行していきたい、という非常にポジティブなインサイトから生まれている不満だったります。
先ほどのネガティブな状況と不満のストーリーを、やりたいと思っていることに置き換えるとどうなるでしょうか?
現在の職場では、役割が細分化されているため、なかなか自身で裁量を持って進めていくことが難しい組織体制になっています。
レポートラインがしっかりしている分、自分の担当範囲の仕事には詳しくなり経験も積めましたが、2年後、3年後もこのまま限られた仕事だけをやっていくことにビジネスマンとして疑問と焦りを感じ始めました。
私としては部門を跨いだチームでプロジェクトを推進していきたい思いがあり、それを実現するには現職では厳しさを感じたため、転職を考えました。
いかがでしょうか。
これは一例で、イメージは社会人3年目くらいのファースト転職者を想定してみましたが、視点を「本当はやりたいのに今できないこと」に向けることで、こんなに言い方が変わってきます。
ポイントは、不満について個人に焦点を当てないことです。
直属の上司が評価してくれなくて、経営者がワンマンで、と表現するとどうしても採用担当者側は「とはいえ本当のところはどうなんだろうな?」と少しの懸念はどうしても持ってしまいます。
なので、ここは個人からその不満理由によって何ができなくて困っているのか、次のキャリアではこれがしたい、という前向きな表現で伝えていくことで、ネガティブな印象を与えず相手に納得感を持ってもらえます。
そもそも、現職の退職交渉が長引きそう、うまく切り出せるか不安、という方には、退職代行サービスという手段もあります。
こちらは東京都労働委員会認証の法適合の法人格を有する合同労働組合が運営しています。
退職代行という労働問題において一般法人(株式会社など)と弁護士の強みを併せ持つ存在で、一時期メディアでも取り上げられていましたね。
退職代行は使者(第三者)を使っての伝言や代理人による交渉は法適合組合の合同労働組合か弁護士でなければ弁護士法に違反する危険性が高く、犯罪やトラブルに巻き込まれる可能性が大きいようです。
自身での退職交渉が難しそう、でも早く辞めたい、といった人はこういったサービスを利用することも選択肢として頭に入れておくのが良いと思います。
一方で、「退職代行を使って会社を辞めたこと、次の会社にバレるんじゃ…?」という心配をされている方もいらっしゃると思います。
昨今はリファレンスチェックを行う企業も増えていますが、退職代行を使わないと辞められないほどやばい会社であれば、もし何かのきっかけで話さなければならない状況になった際には上記の退職理由の組み立て方フレームワークでしっかり説明ができますし、
リファレンスチェックは誰にリファレンスを取るか自身で指定ができることがほとんどなので、あなたの知らないところで勝手に前職に電話や問合せが行われることはまずありませんし、
あなたから退職代行の話題を出さない限り、転職先に選考時に知られてしまうことはほぼないといっていいでしょう。
なので、リファレンスチェックをお願いする人には、一言声をかけておくと確実だと思います。
転職先の選び方については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
退職理由の組み立てについて、相談に乗っています。
自分のケースに当てはめて一緒に考えてほしい、という方はTwittr DMからお問い合わせください。
@startup_tenko